神戸は三浦俊也監督(47)の解任と和田昌裕コーチ(45)の監督昇格を12日、発表した。11日に最下位の京都に0-3と敗れ、J2降格圏の16位に転落。5戦未勝利、3試合連続無得点と得点力不足の現状を踏まえ、成績不振を理由に監督交代に踏み切った。和田新監督との契約は今季終了までとなる。また、安達亮強化部長(41)のヘッドコーチ就任も発表した。

 和田新監督は昨季7月、カイオジュニオール監督の電撃辞任を受け、昨季もシーズン途中に暫定的に指揮をとった経験もある。2年連続での“途中登板”となったが、選手の人望も厚い新監督は「選手と対話して本音を聞き、力を引き出したい。自分のおはこ」と話した。

 18日の広島戦(広島ビ)が初陣となる。「今まであまり使われていない選手にも目を向けていきたい。経験のある選手が力になってくれると思う」と和田新監督。

 三浦体制では今季リーグ戦10試合の出場にとどまっているツネ様こと元日本代表主将のDF宮本の先発復帰を示唆した。宮本は「こういう時こそ一体感を持って戦いたい」と言い聞かせた。神戸は“和田色”を前面に打ち出し、苦境を乗り切る。【奈島宏樹】