モンテディオの守備陣が、攻撃のカンフル剤だ!

 25日のホーム湘南戦で、山形小林伸二監督(50)が、積極策を打ち出す。23日の紅白戦と戦術トレーニングで、2ボランチを組むMF佐藤健、下村と最終ラインのメンバーに「攻める時はとことん攻めろ」と指示。9月のリーグ2試合で無得点と、湿っている攻撃を打破する構えだ。

 12日の名古屋戦と同様の、2ボランチ布陣で調整する山形。0-1で敗れた前回は、守備意識が強すぎて後方支援が不足した。同じ轍(てつ)は踏まない。

 小林監督

 状況次第ですけどボールを持ったときに、いかに(後方の選手が)絡むか、予測して前線へ入っていくか。それをしないとリズムが変わらない。

 攻めダルマと化す指揮官の意図を、紅白戦でイレブンが表現した。普段は中盤の底で相手をつぶす佐藤健が、前線でポストプレーを見せる。もの静かな男が「決定的な仕事をしたい」と目をぎらつかせた。DF小林はクロスを入れるだけでなく、ペナルティーエリア内で動き回り、ラストパスも待ち構えた。ともすれば思い切りの良さが消えかねない、3連敗という事実。だからこそ指揮官は“イレブン総FW”という意識付けを施した。臆(おく)せずに攻め立てろ-。結果は、後から付いてくる。【山崎安昭】