リーグ戦6試合ぶりの勝利へ、山形が攻撃陣のてこ入れを図る。9月30日は、ホームG大阪戦(2日)へ向けて、紅白戦を実施。主力組に、FW長谷川悠(23)が入った。5試合ぶりの先発へ、ポストプレーでイレブンを活性化させた。

 主力組を表す赤ビブスをまとい、長谷川がワントップの位置でボールを要求し続ける。これまで先発を譲ってきたFW田代ほどの速さ、力強さはない。だが、187センチの大柄な見た目に反する、足もとのテクニックがある。リーグ5試合で、わずか2得点と迫力不足に陥っている攻撃のカンフル剤に、今季無得点の男が指名された。小林監督は「ハセ(長谷川)は、田代と違って力強さはない。でも点は取れていないけど、ボールが収まるし周りを生かせる」と期待を込めた。

 9月25日の湘南戦でアシストを記録した長谷川。「コンディションはいい」と武者震いだ。守備負担の大きい戦術だが、FWとして「1番大事なのはゴール。相手にプレスをかけられると思うけど、次につなげるためにも結果を出したい」。正念場で仕事を果たし、停滞ムードを一変させる。【山崎安昭】