2年目のJ1残留へ、山形が“最終兵器”を用意する。選手の風邪を予防するため、遠征先のホテルへ加湿器を持ち込むことが12日、分かった。早ければ16日のアウェー川崎戦から実行に移す。疲労がピークに達し、気温が安定しなかった昨年同時期に風邪がまん延。同じ轍(てつ)を踏まないためにも、大量購入に踏み切った。

 リーグ佳境に、体調不良でチームが崩れるのは避けたい。小林伸二監督(50)は「それが(予防に)効くとは言い切れないけど、防げた、ということもありうる」と効果に期待する。遠征メンバー18人は個室を利用するため、少なくとも18台は用意される。花粉症でガラガラ声のFW長谷川を筆頭に、常日ごろ体調管理に気を使っているイレブンが重宝するはずだ。プレッシャーが増し疲労度が高まる残りリーグ戦へ、少しの余裕と潤いを-。今季の山形は、息切れせずに残留を決める。【山崎安昭】