山形の守護神が、疲労に負けない体を手に入れる-。GK清水健太(29)とMFキム・ビョンスク(25)が20日、山形県天童市の天童南部小学校を訪問した。小学生の夢を聞き、自身の体験を語りながらアドバイスを送る恒例の企画だが、思わぬ収穫を得た。給食を食べながら食事のアドバイスを受け「そういう話を聞く機会が少ないから」と、熱心に耳を傾けた。

 小学生時代には「おかわりするために、とにかく早く食べた」と、笑顔で思い出を話す清水。厳しいJ1で蓄積する疲労を、少しでも回復効果のある食べ物として、佐藤幸恵・栄養教諭(33)から「梅干し、オレンジジュース」など酸味のあるものを勧められ、真顔で受け止めた。

 天童市は昨年夏ごろから東根市に倣い、月1回の特別メニューで、対戦チームの所在地での特産品を調理した「モンテディオ応援メニュー」を給食に提供。今年はモンテ戦士の出身地にちなんだ食事を、提供している。「給食は揚げパンとワカメご飯」と譲らない守護神。だが佐藤教諭は「目がいいと素早い反応が出来ると思うので、色の濃い野菜がいい」と指南する。鬼に金棒、シミケンにニンジン-。緑黄色パワーで、好セーブを連発するはずだ。【山崎安昭】