<天皇杯:清水3-0横浜>◇4回戦◇17日◇ニッパ球
健太エスパルスは年末まで戦い続ける。清水は3-0で横浜に快勝し、6年連続8強に進出した。後半2分にFW藤本淳吾(26)が先制、同27、36分にMF小野伸二(31)のアシストでFW岡崎慎司(24)が追加点を挙げた。今季限りで退団する長谷川健太監督(45)の下、12月25日に山形と準々決勝を戦う。
息が白くなるほど、冷え込んだニッパツ球技場(神奈川・三ツ沢)で清水イレブンが、熱い戦いを見せた。前半風下で苦戦を強いられたが、後半に入って攻撃陣が爆発。一挙、3点を奪っての快勝に長谷川監督は「前半は、よく粘って耐えた。ハーフタイムに後半は『必ず自分たちの時間帯がくる。落ち着いてやろう』と選手たちに話した。いい形で点が取れて、非常にいいテンポでサッカーができた」と、喜びをかみしめた。
まさに、指揮官の予言どおりの展開が待っていた。まず後半2分、DF辻尾からのパスを受けた藤本が、胸のトラップで相手DFを抜き去ると、GKの動きを冷静に見極めてゴールに流し込んだ。先制点でチームが波に乗ると、すかさず岡崎も続いた。同27分、MF小野の右CKを中央でヘディングで合わせ追加点。さらに、同36分、再び小野とのコンビで前線に抜け出し相手GKとの1対1に持ち込むと豪快に右足を振り抜き、とどめの3点目を突き刺した。
守備陣も90分間、踏ん張りきった。最大のピンチは後半21分。ゴール正面から横浜MF中村のFKをGK西部がスーパーセーブで阻止。鋭い弾道でゴール右をとらえたシュートを右手一本ではじき出した。GK西部は「無心で集中していたんで、あまり覚えていない。よく止められたと思います」と、自身のプレーを振り返りながらも「先制すると気持ちの部分でも大きい」と、攻撃陣の奮起をたたえた。
長谷川体制では最初で、そして最後になるタイトル奪取まであと3勝。藤本は「このメンバーでできる時間が増えた」。岡崎も「これで優勝しかないという決意が固まった。ここまできたらやっぱり、そこじゃないですか」と、頂点を強く意識した。ラストチャンス-。6年間の集大成を「国立」で披露する。【為田聡史】



