最初と最後は大前弾だ!!

 最終節G大阪戦(4日=アウスタ)に向け30日、清水のFW大前元紀(20)は居残りのシュート練習で気持ち良さそうにネットを揺らした。「体にキレも出てきたし、今は自信を持ってプレーできている」。身長166センチの小兵ストライカーが好調ぶりをアピールした。

 今季の開幕戦(対広島)では途中出場し、自身リーグ戦初ゴールとなるロスタイム弾をマーク。値千金の1発が今季チーム初得点となった。その後は、リーグ4戦連続でメンバー入りを果たすも、結果が伴わず出場機会は徐々に減少。だが、10月30日の東京戦で再び途中出場からリーグ27戦ぶりのゴールを決めると、以来公式戦7試合連続出場を記録。「連続で試合に出ると試合勘もついてくるし、味方との連係もスムーズになる」と、11月20日の仙台戦でも今季3得点目のゴールを決めた。

 「やっぱりFWなんで点を取ることが最大のモチベーション。点を取ることが評価にもなる」。得点こそが大前を何倍にも大きく見せる。「最後もおれ?

 もちろん狙っていくけど、まずはメンバーに入るために練習からアピールします」。A契約締結条件も手にした今季の成長を、最終戦のピッチで証明する。【為田聡史】