横浜の嘉悦朗社長が4日の大宮戦終了後のセレモニーで、来季リーグ戦3位以内に入らなかった場合、社長を辞任すると異例の“公約”を掲げた。グラウンド中央に立った同社長は「不退転の覚悟」とした上で「来年ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)の出場権を獲得できなかった場合、私は責任を取って辞任します」と明言した。

 激しいブーイングの中の公約表明だった。クラブはDF松田らベテラン選手5人に戦力外通告したばかり。選手への温かい声援と対照的に、グラウンドを1周した同社長、木村和司監督には「やめろ」など厳しい声が飛んだ。今季も終わってみればリーグ8位。同監督は「悔しい思いをさせて申し訳ございませんでした」と頭を下げた。同社長も取材陣に「自分の首を差し出す覚悟という気持ちをどうしても伝えたかったんです」と涙を流しながら訴えていた。