無邪気に走り回る姿は子どものようだ。山形は10日、清水との天皇杯準々決勝(25日=アウスタ)を見据えた調整の第1クールを終えた。ミニゲームの前に行ったのは“鬼ごっこ”。選手たちは鋭いステップと屈託のない笑顔を見せた。試合間隔が空いていることもあり、和気あいあいとしたムード。小林伸二監督(50)は「楽しそうにしてたね。今週は落として、来週からまたコンディションを上げていきます」と、予定に狂いはない。

 ミニゲームにはGK清水健太(29)ら4人のGK陣も参加した。普段、ミニゲーム前はセービング練習をこなしているため珍しい光景。慣れないパス回しでは足がついていかない場面もあったが、終始、笑い声は絶えなかった。清水は「ここから徐々に上げていけば大丈夫」。最後は守護神の顔になっていた。【湯浅知彦】