山形のグアムキャンプは28日、2日目を迎えた。鹿島から完全移籍したMF船山祐二(26)も午前2時間、午後2時間、しっかりと汗を流した。10日にインフルエンザを発症し、完治した直後の20日に腸炎に見舞われた。まだ完調には遠いが、ほかの選手と同じメニューをこなしている。「さすがにきついすね。まあ、これから体調は上げていきます」と頼もしい言葉を残した。

 船山は山形と縁があった。父方の実家が尾花沢市、夫人の実家も長井市にある。09年には、ホームNDスタのお膝元・山寺を観光。同年末に山形から1度目のオファーを受けた。この時は断る結果となったが、10年末に再び移籍の話をもらった。「何か縁というか、何かあるんですかね」。山形の熱意を感じ、「モンテブルー」を身にまとった。

 攻撃的MF、サイドハーフをこなすことができる。小林監督は「まだ体調は良くないけど、今日見ただけでも相手の裏をかくパスが出せるよね」と評価している。トレードマークはヘアバンドと、流通経大時代から生やし始めたヒゲ。ワイルドな船山が、サポーターを魅了する。【湯浅知彦】