J2東京が日本代表DF長友佑都(24)の移籍金により、都内のクラブハウスを改築する構想があることが9日、分かった。長友のチェゼーナへの移籍金は推定2億円。関係者は「長友の移籍金により、累積赤字を返却することも可能。健全経営の形になれば、クラブハウスを改築することも検討できる」と明かした。

 東京の10年度までの累積赤字は約4億円。当初は12年度までの3年間で返却する計画だった。10年度は半額の約2億円に減らした。しかしクラブは今季、J2に降格。1年でJ1昇格を目標に掲げた11年度は、累積赤字額を据え置く予算で選手補強に投資した。だが長友が電撃移籍したことにより、推定2億円の移籍金が入ることになった。

 現時点で長友の移籍金は累積赤字返済と並行して、J1昇格に向けた補強費に使用することで検討中。ただ、11年度中に完済できることで、12年度には新たな投資が可能となった。関係者は「入り口に大型ビジョンを設置して長友の映像が来客者にあいさつするような」と話した。