山形FWエルサムニー・オサマ(22)が、スペインの名門レアル・マドリードFWクリスティアノ・ロナルド(26)を目指す。15日に長崎・雲仙市内で行われた6対6などの実戦練習では、ドリブル突破→シュートと本家さながらの攻撃でDF陣を揺さぶった。小林監督も「能力は相当高い。戦術とか理解してきたら、間違いなく活躍する」と認める。

 C・ロナルドを強く意識している。髪形も同じソフトモヒカン。顔つきもそっくりだ。「似てるってよく言われるし、自分でもちょっと似せてます」。プレーはもとより、鋼鉄のようなボディーも本家の魅力の1つ。オサマも毎日、練習後にプロテインを飲み、近づけている。「1年後を見てて。ロナルドみたいになってますから!」。小林監督が「懸垂はすごいよ。ビュンビュンいくもんね」と断言する通り、スピードを支える筋力は際立っている。

 センターフォワードは長谷川、大久保と争う。オサマには長身の2人とは違い、自分でボールを運べる強みがある。「ガンガン点取って、アピールしていく」。C・ロナルドのごとく、ビッグマウスだけではないことを証明する。【湯浅知彦】