大宮が「将棋サッカー」で、14冠の王者・鹿島を倒す。6日に迎える開幕戦のカシマスタジアムでは過去1分け5敗と勝利なし。現メンバーで得点経験者もゼロと鬼門だ。だがGK北野貴之(28)は「今年は質の高い駒がそろった」と自信。「数手だけでなく、5手6手先を読んで前線から歩のようにつぶれ役になりパスコースを空けてくれる。その先に決定機が見えてくる」と、2年目となる鈴木監督の戦術浸透度の高さを強調した。

 新たな駒は、同会場で昨年負けなしと好相性だ。MF上田がパスで攻撃の「角」となれば、豪快シュートが武器のDF「金」も加わった。前日1日に人身事故を起こした金は「被害者の方に申し訳ない思いでいっぱい。ピッチの中で結果を出して償いたい」と決意。この日も居残りでシュート練習を繰り返し「王」を封じる一手を打った。