元日本代表MF中田英寿氏らが所属し、先代パウル君との契約に動いていたマネジメント会社「サニーサイドアップ」(東京)が、早くもパウル2世との契約を検討し始めた。次原悦子社長が「今度こそという思いはあります。早速、11日から社内で会議をします」と話した。

 先代については、引退前の「最後の占いをしてもらう権利」などを獲得するため、社員がドイツ入りして交渉していたが、死んだことによって実現に至らなかった。しかし、パウル2世の出現で次原社長は「寿命の問題もありますが、日本にも来てもらいたいですね」とノリノリだ。

 首都圏の水族館関係者は、水の中で生活する生物を来日させることについて「酸素を注入させたパッキングの技術も向上しており、気圧の影響する空輸でも移動可能」と説明した。ただし、パウル2世のように特定した1匹を生かして輸送する場合の難しさも指摘した。「魚なら1種類について、必ず複数を運び、生き残ったものを展示します。特定した1匹を生かして空輸するのは、リスクが高い。船便の方がベターです」と話した。