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 クラブW杯:柏0-0(PK3-5)アルサド>◇3位決定戦◇18日◇横浜国際

 柏の世界への挑戦は4位で終わった。「トヨタ

 クラブW杯」3位決定戦でアルサドに90分で0-0も、PK戦の末敗れた。FW北嶋秀朗(33)が「決定力が課題」と話すように19本のシュートを放ったがゴールを奪えなかった。特に後半17分。北嶋は左サイドから上がったボールを胸で受けたが、トラップで体勢を崩す。出てきたGKの上に浮かそうとしたが押しこまざるを得なくなり、GKの足で止められた。「技術の部分がね」と悔しさを見せた。

 北嶋にとっての夢舞台はひとまず終了した。「終わっちゃったな」。まだリーグ戦が残っていた10月下旬。首位とはいえ優勝の保証はない段階でも強い口調だった。「クラブW杯は普通に考えるよ。口にするのが早いとは思わない。目指していかないと」。この大会にかける思いだった。

 ブラジルへサッカー留学した経験も後押しする。「日本人のもつ謙虚や謙遜は必要ない。自分たちを『チャレンジャー=下の立場』にする必要はないから」。口に出すことで目標への意欲と責任を持つ。15年間のプロ生活で導いた哲学だ。

 世界を体感した。「またみんなで力を合わせてアジア王者としてこの大会に来たい」と北嶋。休む間もなく、21日の天皇杯名古屋戦が待つ。【加納慎也】