鹿島の「弟分」が世界の強豪と相まみえる。鹿島ユースが、バルセロナやユベントス、バスコ・ダ・ガマなど超名門の下部組織が出場するU-17アルカス国際大会(来年1月8~17日、ドーハ)に出場することが分かった。鹿島関係者が24日、明らかにした。

 同国際は、11月の日本代表ドーハ合宿でも練習場として使用されたアスパイア・ゾーンで開催される。バルセロナやユベントスなどに加え、PSG、アヤックスも参加。開催国カタールからはエリート養成機関のアスパイア・アカデミーの2チームが出場する。

 鹿島ユースは今季からブラジル人のキッカ氏が監督に就任。育成部門のさらなる充実を図り、プリンスリーグ関東1部で優勝。来季の同プレミアリーグへの昇格も決めた。U-17日本代表DF鈴木ら3選手は、来季からのトップ昇格が決定している。育成面の成果が出ているところに、さらに刺激を与える。

 鹿島ユースの中東遠征は初の試みだ。伸び盛りの選手たちが、バルセロナやユベントスの同年代の選手と実戦で激突する貴重なチャンス。この経験は、未来のトップチームを支える人材輩出につながるはずだ。