昨年8月4日に急性心筋梗塞で亡くなった松田直樹氏(享年34)の追悼試合(松田直樹メモリアルゲーム)が22日、日産スタジアムで行われた。J2横浜FCのFW三浦知良(カズ=44)中田英寿氏(35)ら、松田氏が現役時代、日本代表や横浜、松本などでともにプレーした仲間が86人集まった。

 メーンのNaoki

 Friends-横浜・OB(45分ハーフ)戦は、安永聡太郎氏(35)の得点で横浜・OBが1-0で勝った。前座試合の横浜・OB-松本(30分1本)戦は、松本が1-0で勝利し、場内を沸かせた。

 プロとしてファンを大事にしたこともあり、この日は4万475人のファンが集まり「直樹コール」をこだまさせた。カズは「マツのことをみんな覚えているから、これだけの人が集まった」。横浜の後輩・中村俊輔(33)は「これだけの選手とファンが集まったのは、マツさんの人望ですね。一緒にプレーしたことを誇りに思う」。中田英氏は「今日、みんなと会えたのは、アイツの存在が大きいから」と続けた。

 4万人を超える観客が駆け付け、諸経費を支払って残った約1000万円の収益は、遺族に渡すことになる。追悼試合の実行委員長・安永氏は「アイツが死んだ8月4日前後に、今度は松本で追悼試合をやりたい。みんな賛同してくれるはず」と、松田氏をしのぶ仲間の集まりは、今後も続く。【盧載鎭】

 ◆松田直樹(まつだ・なおき)1977年(昭52)3月14日、群馬・桐生市生まれ。小1でサッカーを始め、前橋育英高時代は3年連続選手権出場。93年U-17世界選手権(現U-17W杯)ベスト8。95年ワールドユース(現U-20W杯)、96年アトランタ五輪、00年シドニー五輪出場。95年に横浜入団、J1通算385試合17得点。代表は00年2月5日メキシコ戦で初出場。02年W杯日韓大会は「フラット3」の1人として全4試合にフル出場し、16強進出に貢献。国際Aマッチ通算40試合1得点。98年に結婚、1男2女をもうけたが、その後離婚。183センチ、78キロ。