日本代表の原石でもある神戸DF岩波拓也(17)が、オランダの強豪PSVから獲得の打診を受けていることが26日、分かった。まだ高校3年だが、PSV側が潜在能力を高く評価し、継続的に調査を進めてきた。岩波は未成年のため、この日までにPSV移籍について「まだボクには分かりません」と話すにとどめ、交渉は代理人に任せている状況になっている。早ければ今夏にも欧州の名門入りする可能性が出てきた。

 岩波は186センチの大型センターバックで、昨夏のU-17(17歳以下)W杯では主将として、世界8強進出に貢献。昨季から神戸の2種登録選手となり、今季はリーグ3試合にベンチ入り。18年ロシアW杯に向けた日本の守備の要として期待されている。PSVは元韓国代表MF朴智星(現マンチェスターU)も在籍したオランダ屈指の強豪。高校在学中にアーセナルと契約したFW宮市亮のように、欧州からW杯を目指す。

 ◆岩波拓也(いわなみ・たくや)1994年(平6)6月18日、神戸市生まれ。神戸・花谷小時代に須磨ナイスSCで競技を始め、神戸FCから神戸ジュニアユース入り。昨年9月から2種登録でトップチーム昇格。U-15(15歳以下)代表など各世代の日本代表。昨年のU-17W杯メキシコ大会は4試合出場無得点。186センチ、72キロ。