フットサルW杯(11月1~18日)の組み合わせ抽選会が24日、開催地タイのバンコク市内で行われ、3大会連続4度目の出場となる日本は「死の組」に入った。11月1日に大会初日に前回王者ブラジルと、同4日の2戦目に急成長を遂げるポルトガルと対戦する。同7日の第3戦はリビア。この日、Fリーグの名古屋オーシャンズを視察したミゲル・ロドリゴ代表監督(41)は「ひと言で言えば、死の組のグループに入った」と厳しい戦いになることを予想した。

 ブラジルは過去最多の4度の優勝を誇り、日本は前回大会でも初戦で対戦して1-12で大敗している。ポルトガルも前回、1次リーグでイタリア、パラグアイなどの強豪国と接戦を演じた侮れない相手だ。一方で日本も力をつけている。昨年の中国遠征ではブラジルに0-3と善戦し、今年5月のアジア選手権で優勝。ロドリゴ監督は「いま日本はすごくモチベーションが高い。決して悲観的ではない」と自信を見せた。カズ(横浜FC)の代表入りも確実。9月からは国内合宿が始まり、決戦に向けた準備が始まる。

 ◆フットサルW杯大会方式

 世界6地域と開催国の合わせて24チームが出場し、6組に分かれて1次リーグを行う。各組上位2チームと3位の成績上位4チームが決勝トーナメントに進む。登録メンバーは14人で12人がベンチ入りする。

 ◆フットサルW杯

 4年に1度の開催で、89年にオランダで世界選手権として第1回大会が行われた。今回で7回目。ブラジルが最多の4度、スペインが2度優勝している。日本は第1回に招待出場し、武田修宏や、北沢豪ら日本リーグのホンダの選手を中心としたメンバーで参加も3戦全敗。04年台湾大会で初めて自力出場も1次リーグ敗退。前回の08年ブラジル大会ではソロモン諸島相手にW杯初勝利を挙げるも、1次リーグ3位に終わり決勝トーナメント進出を逃した。