<なでしこリーグ:INAC神戸4-0福岡AN>◇第11節◇23日◇広島第1など◇3試合

 首位INAC神戸が福岡ANを下し、勝ち点を31に伸ばした。U-20(20歳以下)女子W杯で6得点を挙げ、世界3位に輝いたヤングなでしこMF田中陽子(19)が、故郷山口の隣県広島に凱旋(がいせん)。U-20女子W杯後初のリーグ戦登場で、後半24分から途中出場した。左FWとして何度もゴールを狙い、準地元ファンの視線をくぎ付けにした。

 後半24分にMF田中陽がピッチに立つと、満員の7473人で埋まった広島広域公園第1球技場は大きな拍手に包まれた。無得点に終わり「今日は40点くらい。でも声援が力になりました」。4月15日の開幕戦、大阪高槻戦以来となるリーグ戦2度目の出場。この日は故郷山口から家族や友人、恩師ら約30人が駆けつけた。「広島では何度も前座試合をしたこともあったし、なじみが深いので結果を出したかった」と話していた。