なでしこリーグ昇格を決めた仙台レディースが、U-17日本代表MF成宮唯(17=アカデミー福島)とMF井上綾香(17=河内SCジュベニール)の獲得が濃厚となっていることが10月31日、分かった。両選手は同24日から3日間、仙台Lの練習に参加。紅白戦にも出場し、千葉泰伸監督(41)やクラブ幹部がプレーを確認した。

 2人は9月に行われたU-17W杯(アゼルバイジャン)で8強入りした「リトルなでしこ」の主力メンバーだ。成宮は154センチと小柄ながら、抜群のテクニックを持つゲームメーカー。同W杯では主将も務め、4試合すべてに先発出場して3ゴールを挙げた。162センチの井上は、スピードが武器のサイドアタッカー。3試合に先発し、2得点をマークした。ともにU-15から代表候補に選ばれており、将来のなでしこジャパン入りが期待される逸材だ。

 “先輩”の存在も大きい。成宮にとってアカデミー福島で1学年上となるMF川島はるな(19)は、5月の練習参加を経て7月に入団した。井上が所属する河内SCジュベニールはDF鮫島彩(25)の父俊裕さんが代表を務め、鮫島自身も中学まで在籍していた。

 なでしこリーグに挑む来季へ向け、関係者は「補強は、育成も兼ねたものになると思う」と話している。「リトルなでしこ」の2人を含め、着々と戦力の底上げを進めていく方針だ。