キングが、再びコートに立つ。日本代表としてフットサルW杯(タイ)に出場したFW三浦知良(45=J2横浜FC)が、来年1月14日にフットサルに再挑戦することが2日、分かった。昨季と同じエスポラーダ北海道の一員として、年明けのホーム最終戦で出場する方向。この日、Fリーグのセントラル開催が行われた大田区総合体育館でW杯報告会に登場し、競技への熱い魂をみなぎらせた。

 W杯最終戦から、ちょうど3週間ぶりにフットサルコートに立ったカズ。真っ赤な縁のメガネが示すように、心はフットサルへの情熱で燃えていた。「ピッチに立って、またやりたいなという気持ちになった。軽々しく参加するというのもどうかなと思うけど、少しでもフットサルの力になれればと思う」。Fリーグへの再挑戦を表明した。

 時期は正式に決定していないが、昨季と同じ北海道の一員として、関係者はホーム最終戦となる来年1月14日の大阪戦(北海きたえーる)で出場する方向で調整中だ。この日カズは会場で、北海道のクラブ関係者から背番号11のユニホームも見せられ「ユニホームも準備してもらってるからね。既成事実を作られてる」と笑顔。Fリーグのデビュー戦となった前回も今年1月15日で、オフ真っただ中でのコンディション維持に苦労したが「やる気さえあればできるんで」と自分に言い聞かせた。

 9月から約1カ月半、直前の合宿から、W杯までフットサルの日々を過ごした。サッカー選手として横浜FCでの選手生活に戻り、「フットサルがサッカーに生きている部分がある」と、技術面でのレベルアップを実感している。再挑戦の日は「成人の日」。北の大地で、フットサル選手として大人になった姿を見せつける。【由本裕貴】