日本協会が、15年以降のCWC開催地立候補を検討していることが16日、分かった。現在決まっていることは、13、14年にモロッコで開催されることだけで、来年中の国際サッカー連盟(FIFA)の理事会および総会で、15年以降の開催地が決まる可能性が高い。

 来日中のFIFAブラッター会長は、15日に都内で開かれたCWC夕食会で「明日の決勝戦は、当面、日本で開催される最後のCWCになる」と“当面”を強調しながらスピーチしたという。リップサービスの可能性もあるが、CWCのメーンスポンサーのトヨタ自動車が日本企業であることや、大会の安全面、過去の実績などを総合すれば、日本開催は、FIFAにとっても安心できるカードだ。

 今大会は準決勝までの集客が思わしくなく、1億円以上の赤字が予想される。FIFAの補填(ほてん)額はわずかで、ほとんどが日本協会負担になる。赤字を抱えても、CWCを開催することは、今後日本開催を目指す女子W杯や将来の男子W杯開催へのアピールになることは間違いない。世界に対し、昨年3月11日の大震災からの復興アピールにもつながるため、日本協会はCWC開催地に、再び立候補する可能性は高い。