元日本代表MF藤田俊哉氏(41)が、オランダ1部リーグ・VVVのトップチームのコーチに就任することが21日、分かった。23日に国立で行われる「ほけんの窓口プレゼンツ
藤田俊哉送別試合」(午後7時キックオフ)に合わせて、VVVのハイベルデン会長が来日し、契約を結ぶ予定。日本人トッププレーヤーが引退後、欧州トップクラブにコーチとして招聘(しょうへい)されるのは初めて。藤田氏は今夏オランダに渡り、指導者として第1歩を踏み出す。
夢の国立で、新たな挑戦が始まる。藤田氏はこの日、引退試合のため、都内で1時間以上汗を流した。「サッカーを始めたころから、国立はあこがれでした。その舞台で最後の試合を迎えることができて、最高に幸せです。みっともないプレーはみせられない」と、1カ月以上前からメニューを組んで体をしぼった。
引退試合直後、国立の一室でVVVのハイベルデン会長と、推定年俸1000万円でコーチ契約を結ぶ予定だ。このほどVVVはプレーオフで敗退し、2部降格が決定した。藤田氏は1年で再びチームを1部に引き上げるため、トップチームに同行して監督を補佐することになりそうだ。
MFとしてJ初の100得点を記録した藤田氏は、指導者としても新たな道を開拓した。これまで、欧州クラブでコーチ修業をした日本人はいるが、費用自己負担で、当然ベンチにも入れなかった。藤田氏のVVVコーチ就任は、初の快挙といえる。
藤田氏は03年夏から半年間、オランダ1部リーグのユトレヒトでプレー。VVVのハイベルデン会長とは、その時に知り合った。必死に仲間と溶け込もうとする姿勢を評価した同会長は「藤田はチームのために献身的に努力してくれる人だ。いつかは一緒に仕事したい」と話したことがある。指導者としての実績はなくても、人間的にほれ込み、今回のラブコールにつながったようだ。
01年にJリーグMVP受賞など、国内では頂点を極めた。指導者としての第2の人生。日本人初の欧州クラブ監督就任へ、藤田氏の挑戦が始まる。
◆VVVフェンロ
1903年にオランダ南東部のフェンロを本拠地として設立された。ホームスタジアムはデ・クール(7500人収容)。1960-61年シーズンに1部3位というクラブ史上最高位を記録したが、その後は1部と2部を行き来。1部で戦った今季は低迷し、2部落ちとなった。日本人選手と縁深く、本田圭佑(CSKAモスクワ)が08年1月から09年12月、吉田麻也(サウサンプトン)が10年1月から12年8月、カレン・ロバートが11年1月から今季末、大津祐樹は12年8月から現在までプレー。



