<プレナスなでしこリーグカップ:INAC神戸2-1千葉>◇25日◇浦和駒場スタジアム

 初優勝を狙うINAC神戸が千葉を下し、2年連続の決勝進出を果たした。左足付け根などを痛めていたMF澤穂希(34)は復帰後初のフル出場。先制点にも絡む動きを見せ、なでしこジャパン佐々木則夫監督の前で代表復帰をアピールした。

 左足を痛めていた澤が、復帰後初のフル出場で決勝へ導いた。前半37分に攻撃参加。FW高瀬からのパスをゴール前でトラップし、相手がクリアしたこぼれ球をFWゴーベルヤネズが押し込み、先制点を演出した。

 「勝ち切ったのは大きかった。少しでも得点に絡めるプレーができたことはよかった」。負傷前の6月16日の同リーグ杯新潟戦以来のフル出場。9月6日に35歳の誕生日を迎えるベテランは「もう大丈夫。あとはコンディションを上げていくだけ」と笑顔をのぞかせた。

 9月下旬のナイジェリアとの親善試合で代表復帰の期待も高まる。視察した佐々木監督は「得点に絡むプレーを見られたのはよかった」と評価し、澤も「結果を出せば、たぶん選んでもらえると思う」と、約3カ月ぶりの代表復帰に意欲をみせた。【福岡吉央】