久々の疲労感が心地よかった。なでしこリーグ仙台レディースMF鮫島彩(26)が29日、“実戦”復帰を果たした。紅白戦(10分×3本)にフル出場。今季唯一出場した3月24日の岡山湯郷との開幕戦以来、5カ月ぶりの実戦だった。練習後の第一声は「ヤバイ(笑い)」。右大腿(だいたい)二頭筋遠位部肉離れと大腿二頭筋腱(けん)損傷による長期離脱。都内の施設でリハビリを続け、1週間前にボールを蹴り始めた。27日からチームに合流。「今は楽しさより(心肺機能面の)しんどさ」と冗談が飛ばせるのも、順調な証しだ。

 9月8日のリーグ再開初戦(対吉備国際大)での復帰も視野に入れる。「リハビリがうまくいかなくて無理かと思っていたけど、ここに来て良くなって、急ピッチで上げてきた。(試合に)関われればうれしい」と意欲的だ。千葉泰伸監督(42)も「8日の試合には関わっていけそう」と話しており、あとは患部のリバウンドを見ながらの判断となる。「リハビリ中は自分ではどうにもならないことが多かった。ここからは自分の頑張り次第」。復活ロードは、最終コーナーに入った。【亀山泰宏】