<プレナスなでしこリーグ:仙台0-1岡山湯郷>◇最終節◇10日◇宮城県サッカー場

 仙台レディースが今季最終戦で岡山湯郷に敗れ、8勝4分け6敗、勝ち点28の5位で昇格1年目の戦いを終えた。

 前半7分に左CKから失点した。同点、勝ち越しを狙って後半途中には、高さのあるDF坂井優紀(24)を前線に投入。さらにDF佐々木繭(20)を入れ、MF鮫島彩(26)を攻撃的な位置に上げるなど攻めの姿勢を最後まで貫いたがゴールを割れなかった。シュート数は相手を2本上回る8本。前半に決定的なヘディングシュートを外した鮫島は「あそこで決めていれば違った結果が出たかな」と悔しがった。

 リーグ序盤にFW小山、MF嘉数、MF鮫島らが故障で戦列を離れ、7月にはエースFW伊藤も離脱。9月にはMF成宮が移籍とメンバーが安定しない中で大崩れしなかったことは大きな収穫だった。それでも鮫島は「課題を挙げればきりがない。ベガルタがどういうサッカーをするのか(具体的に)言えない」と反省の言葉を並べた。

 「スピードではリーグ1、2位なのにボールが落ち着くところを作れていない。自分たちで話し合い、個々の特徴を生かしたものを皇后杯で出していければ」と鮫島。全日本選手権初戦は12月7日。リーグでの悔しさを胸に1カ月でチームの「強み」を作っていく。【高場泉穂】