なでしこリーグ仙台レディースMF鮫島彩(26)が、明日7日の皇后杯3回戦(対鳳凰高)に移籍後初の左サイドバックで先発出場する可能性が出てきた。これまでは主に左サイドハーフでの起用だったが、4日に行われた紅白戦では2本ともなでしこジャパンでの“定位置”でプレー。鮫島は「(前に)スペースがあったほうが特徴を生かせる」と手応えを口にした。

 狙いは攻撃力アップだ。今季リーグ戦での複数得点は18試合のうち6試合。チャンスを作りながらもゴールが遠かった。千葉監督は「より攻撃的に行くために、最初から試してみようかと思う」。勝ち進めば4回戦で4位伊賀、準々決勝では女王INAC神戸と当たる可能性があるブロック。指揮官は「リーグ戦で悔しい思いをした相手を倒して優勝したい」と意気込むだけに、高校生相手の初戦から全力投球するつもりだ。

 鮫島もタイトルに強いこだわりを示した。ケガの影響でリーグ戦出場は8試合だけ。「チームに迷惑をかけたし、タイトルを取るために貢献したい」。リーグ最終戦からの約1カ月間は自らフィジカル練習も取り入れ、コンディションも良化。不完全燃焼に終わった悔しさを、皇后杯で返すつもりだ。【鹿野雄太】