<皇后杯:INAC神戸10-0愛媛>◇11日◇3回戦◇味の素フィールド西が丘

 4連覇を狙うINAC神戸が、愛媛FCレディースに大勝し、好スタートを切った。MF澤穂希(35)は、後半11分から出場。同27分に5点目をアシストするなど、右足首靱帯(じんたい)損傷から順調な回復をアピールした。今季はなでしこリーグ、なでしこリーグ杯、国際女子クラブ選手権と3冠に輝く女王に、隙はない。

 澤の右足から放たれた左クロスが正確にファーサイドへ飛び込むと、DF磯金は頭を合わせるだけだった。8日の国際女子クラブ選手権決勝のチェルシー戦で復帰したばかりで、この日も後半から途中出場。「徐々にゲームに慣らしていけたら」と話したが、負傷明けとは思えない精度で得点を演出した。愛媛につけいる隙を与えず、4冠へ1歩前進。シュート32本で10得点の大勝に「いろんなパターンで得点できて次につながったことが大きい」と喜んだ。大会4連覇となれば、80~86年に7連覇した清水第八に次ぐ記録。澤は「順調です」。視線の先には、今季4度目の頂点しかない。