<皇后杯:INAC神戸2-2(PK4-3)新潟>◇決勝◇23日◇NACK

 新潟が女王をあと1歩まで追い詰めた。3カ月限定で米ワシントンから加入したFWマッカーティーが2得点。10月の加入後、公式戦9戦7発の助っ人は「負けはしたけど、内容には満足」と振り返った。1点リードのハーフタイムにはMF上尾野辺主将が「この1点を引いて守っても、何も残らない」と叫んで真っ向勝負を挑んだが、PK戦で力尽きた。プロ選手ゼロ、雪国のハンディ。その上で準決勝から中1日で120分間の死闘を演じた。上尾野辺は言う。「互角に戦える感触はつかめた」。1強が続く女子サッカー界に来季は新潟が風穴をあける。