<データが語るJリーグ>

 22年目のJリーグが開幕した。蓄積されるデータも膨大な量に膨れあがっている。Jリーグの“ビッグデータ”を独自の視点で分析する、恒例「データが語るJリーグ」を今年もJ1開催翌週の火曜日に掲載します。第1回は、名古屋の元日本代表DF田中マルクス闘莉王(32)のヘディング。

 闘莉王が、1日の清水戦で開幕戦ゴールを決めた。GKの頭上を抜く技ありのヘディングシュートだった。J1通算得点は歴代35位タイの64点だが、頭での得点に限れば38点で、FW中山の44点、FW前田の40点に続く3位に急浮上する。前田が今季J2所属のため、現役J1選手では首位。過去にはFWで出場したこともあったが、ヘッド得点ランクで10傑入りしている選手の中で唯一のDFだ。

 身長185センチの高さに加え、抜群の跳躍力で制空権を握る。そのヘディングは自陣、敵陣を問わず威力を発揮。DF登録選手のヘッド得点ランク2位が、昨年まで鹿島でプレーした岩政と千葉DF山口の25点だから、38点の闘将がいかに突出した存在かわかる。文字通り頭ひとつ抜けている。

 J1開幕戦でのゴールは、新人だった広島在籍時代の01年以来13年ぶりだった。開幕戦で「13年ぶり」のゴールは、FW大黒の「12年ぶり」(00~12年=G大阪~横浜、現J2京都)を更新する歴代最長ブランク記録。開幕戦のゴールは実に久しぶりだったが、元日本代表DFの空中戦の強さは、14年W杯イヤーも健在だ。【石川秀和】