<なでしこリーグ:日テレ2-0仙台>◇第3節◇12日◇秋田・八橋運動公園

 仙台レディースが日テレに0-2で敗れ、今季初黒星を喫した。前半は互角の展開だったが、開幕から2試合連続完封の守備が後半に崩壊。19分に先制を許すと24分にも追加点を決められた。攻撃も決定力を欠き、前節のINAC神戸戦に続く強豪連破はならなかった。

 仙台レディースの堅守が崩れた。後半開始から日テレは左MFに長谷川を投入。U-17日本代表の攻撃の核として活躍するアタッカーに対応できなかった。サイドから何度も自陣に進入され、DFラインは後退。中央の守りが手薄になったところを突かれて相次いで失点した。DF長船は「(失点後の)切り替えがよくなかったし、崩れてしまった。相手の中盤の連動にもついていけなかった」と敗因を挙げた。

 決定機を逃したのも響いた。前半は相手にボールを持たれながら、しっかりとした守備ブロックでゴールに鍵をかけていた。耐えながらチャンスをうかがい、27分には左MF安本からFW小野に決定的なパスが通ったがゴールならず。千葉泰伸監督(43)も「あそこで決めていれば流れは変わっていた」と振り返った。

 3連勝はならなかったが、千葉監督は「勝てない相手じゃないことが分かった」と前を向いた。昨年は連敗した強豪と今年は十分戦える手応えはつかんだ。シュートは10本ずつで互角。同監督は「切り替えやチャンスを生かし切ること。我慢強く守れればさらにレベルアップできる」と続けた。GK斎田主将も「これを無駄にしたくない」と立て直しを誓った。【成田光季】