全国高校サッカー選手権の準決勝が今日10日、埼玉スタジアム2002で行われる。出場4校が9日、各地で最終調整した。

 流通経大柏(千葉)の練習に、幸運の犬がやって来た。埼玉県内のグラウンドには、9度の日本一を経験する元帝京監督の古沼貞雄氏が愛犬ロクを連れて訪れた。同氏が臨時コーチを務めて初優勝した07年度大会直後、死んでしまった愛犬の代わりにと、本田監督から贈られたシバイヌ。練習後には、しっぽを振って本田監督や選手たちと触れ合った。3日連続で練習を見た古沼氏は「感覚的にはよくなっている」と太鼓判を押した。

 フルコートで行った紅白戦では、サッカーボールとラグビーボールを使った。攻守の切り替えや、細かいマークの受け渡しを確認するため、ゴール前ではラグビーボールを手で投げてプレーした。J1東京に入団が内定しているMF小川諒也(3年)は「自分たちがやってきたことを出せば、勝てると思う。技術の差はないから、気持ちの差で勝ちたい」と話した。