仙台サポーターが被災地支援へ向け26日、動きだした。仙台市内の本拠地ユアスタに全国各地から支援物資を集積。サポーターが用意したトラック5台で届ける。この日は約200人が持ち寄った衛生用品を宮城・石巻市へ運んだ。

 亡き父の思いを背負う高橋登コールリーダー(19)も今回の発起人の1人。9歳から父隆文さんに仙台の試合に連れて行ってもらった。だが昨年3月19日、心筋梗塞で他界。54歳だった。1週間前、予定していた一周忌も地震の影響で中止。母、妹と3人でお墓参りをした。毎試合ホームゲーム観戦に連れて行ってくれた父に「サポーターの2代目コールリーダーになったよ」と報告した。

 29日には、日本代表対Jリーグ選抜の慈善試合にサポーターを代表して駆けつける。「行くことは賛否両論あると思う。でも動ける人が地元の選手を応援したい」。出場するMF関口、梁へ「被災地に届ける元気なプレーを見せて」と願った。

 今日27日も午前10時から午後4時まで、ユアスタで支援物資を受け付ける。日本代表を応援するウルトラスニッポンや、今月12日にホーム開幕戦を戦う予定だった名古屋サポーターからも物資が届く。サッカー界の支援の輪が大きくなりはじめている。【三須一紀】