いよいよJリーグが再開する!

 東日本大震災の影響で中断されていたリーグ戦が23日から行われる。磐田は開幕戦でセンターバックを務めたDF加賀健一(27)とDFイ・ガンジン(24)が戦列復帰。完全復活した2人が、クラブ史上15年ぶりとなる開幕2戦連続完封勝利をけん引する。

 守備の要が帰ってきた。磐田は20日、1日のオフを挟み、再開戦に向けて再始動。午前はフィジカルトレーニング中心のメニューを行い、午後はセットプレーの確認を行った。6日の練習中に左足首を負傷した加賀は2週間ぶりに復帰。14日の練習試合で同患部を負傷したイも、軽快な動きを見せて復調をアピールした。

 そんな2人に対して柳下正明監督(51)は「(加賀は)フィジカルで不安はあるけれど、大丈夫だろう。(イは)少し痛みはあるみたいだが、やっていくしかない」と話した。この日、同ポジションのDF古賀正紘(32)が左足首の骨を削る手術を25日にすることが決定。J2京都との練習試合(17日)でもフル出場した古賀の急な離脱もあり、復帰したばかりの加賀とイは、再開戦に向けて急ピッチでの調整が必要となる。加賀は「誰が出てもチームのためにやるだけ」と強調。イも「復帰したばかりなので、集中力を高くしてやっていきたい」と気を引き締めた。

 再開前最後の実戦となった京都戦は5失点して大敗。守備に大きな課題を残したが、開幕戦でコンビを組んだ2人の復帰は間近だ。開幕から2戦連続で完封勝利となれば96年以来、15年ぶりとなる。加賀は「勝ち点3が取れれば、ホームでさらに勢いに乗れる。それを目標にやりたい」と言い切った。1カ月以上の中断期間を挟み迎える新潟戦。6年ぶりに白星を挙げた開幕戦勝利を無駄にするわけにはいかない。【神谷亮磨】