<ACL:C大阪1-0G大阪>◇決勝トーナメント1回戦◇24日◇万博

 ACL史上初めて実現した大阪ダービーは、C大阪に軍配が上がった。G大阪は3年ぶりの優勝を目指したが、ベスト16で涙をのんだ。

 2度あることは3年目も続いた。G大阪が今季6戦無敗だったホーム万博で宿敵に負けた。相手の速いプレスに得意のパスサッカーを封じ込まれて完敗。09年から阻まれ続けている8強への壁をまたしても乗り越えられず、西野朗監督(56)は「3年連続16強とは不本意です。自分自身も納得がいかない」。3年ぶりの優勝どころではなかった。

 起点になるはずの日本代表MF遠藤に、ボールが回らない。MF宇佐美やFWアドリアーノがゴール前へ行く場面は数えるほどだった。「前を向いてボールを受けられれば…。負けは負け。壁をなかなか越えられない」。そう話した宇佐美は、ピッチに5分ほど倒れたままだった。クラブ創設20年目、掲げた「4冠」の目標から早くも1つ目が落ちた。遠藤は「この敗戦から多くのことを学ばなければいけない」。帰りのチームバスは、サポーターの罵声を浴び続けていた。