鹿島MF小笠原満男(32)が10日、茨城・鹿嶋市内のクラブハウスで、鹿島OBアルシンド氏の名ぜりふ「友達なら当たり前」の再ブレークを願った。6日に被災した地元岩手・大船渡市を、来日中のアルシンド氏、秋田豊氏と訪問し少年サッカー教室を開催。アルシンド氏に「遠くまで来てくれてごめんね」と言うと、アルシンド氏は「次に同じことを言ったら怒るぞ」と詰め寄り「友達なら当たり前」と返答したという。小笠原は「みんな笑うけど、その言葉を聞いて涙が出た。流行語大賞にしたい」と感激したことを明かした。

 この日、チームメートやスタッフ、報道陣に、津波で本社が被災した同市の老舗菓子店さいとう製菓の看板商品「かもめの玉子」を差し入れ。小笠原は支援の一環として段ボール3箱分を購入して配った。「ぜひ被災地で買い物をしてほしい。それが従業員さんの給料に跳ね返るから」と訴えた。東日本大震災から3カ月となる今日11日、小笠原はアウェー山形戦で4戦ぶり勝利を目指す。