禁じ手でなりふり構わず勝利を目指す。浦和が異例の2日連続非公開練習で、明日22日の福岡戦(埼玉)に備えることになった。非公開練習は試合2日前のみ実施が通例だったが、93年以来となるワーストタイの9戦勝ちなしという非常事態に直面し、今日21日も非公開で行うことになった。今季は練習試合にサポーターの観戦を許可するなど、オープンな姿勢を貫いていたが方針変更となった。

 19日に監督と意見交換したことについて、MF鈴木啓太(29)は「攻撃時に相手のFWが1人なのに5人も残る必要はない」とチーム全体を前へ押し出すイメージを共有したという。指示を取り違え個性を出し切れない場面もあることも認識。前日練習で突き詰める予定だが、鈴木は「ネガティブな気持ちに陥るが、それは正常なことかも」と、もはや悟りの境地。2日連続非公開練習は、浦和が追い詰められている裏返しでもある。