<J1:清水1-0仙台>◇第18節◇26日◇アウスタ

 東日本大震災後「復興への希望の光」として開幕から無敗を続けてきた仙台が、13戦目で今季初黒星を喫した。後半36分、清水FWアレックス(27)に決勝点を許し惜敗。02年横浜、03年名古屋が持つJ1記録「開幕13戦無敗」に並べなかったが、選手たちは被災地のため、すぐさま次戦からの必勝を誓った。

 被災地東北の思いを背負い、戦ってきた仙台がついに敗れた。3月5日の開幕から13戦目、実に113日間守った記録だった。敗戦の瞬間、ベガルタ戦士はピッチに座り込んだ。無敗が途切れ、悔しかった。

 昨季アウェーで1-5と大敗した相手と互角に戦った。後半26分、MF梁の右クロスにFW赤嶺が強烈ヘッド。チャンスでは、リスクを負いながら、サイドバックが攻撃参加。昨季「14戦勝ちなし」のきっかけとなった相手にひるまなかった。赤嶺は5本のシュートを放つも無得点。決定機を外し続け、敗因の1つになった。同36分、清水アレックスに決勝点を許した。

 悔しい初黒星。誰もうつむかない。MF梁勇基(29)は「強豪名古屋への準備をしないと」。16日間で5戦と超過密日程だった今月。被災地でのボランティアはできなかった。

 DF渡辺(選手会長)

 来月はボランティアに行きたい。夏場は冷房もない避難所があると思う。僕たちが頑張り、テレビにくぎ付けにして、盛り上げたい。

 首脳陣も無敗を支えてきた。18日のアウェー新潟戦後、バスで仙台に戻ったのは翌19日の午前2時。クラブハウスで徹夜し次節甲府戦の分析。甲府戦は4-0と大勝した。

 「気持ちのこもったゲームだった。無敗記録は無意識で意識にあったのかも。肩の荷が下りた。リセットして被災地のために頑張ります」と手倉森監督。震災の苦境をはさみ、開幕12戦負けなしは、立派だった。底力が試されるのは、ここから。【三須一紀】