浦和のFW原口元気(20)が、Bミュンヘン移籍が決まったG大阪FW宇佐美貴史(19)とのJ最後の直接対決に、闘争心をむきだしにした。G大阪戦(2日・埼玉)を控えた1日の練習後、「絶対に勝って、(宇佐美に)気持ちよく海外に行かせない」と、汗をぬぐいながら鋭く目を光らせた。

 先にA代表に選出され、欧州のビッグクラブに挑戦する年下の宇佐美に、劣るところはないという自負がある。「宇佐美は技術とタレント性のある選手。しかし、原口もヨーロッパのトップレベルで戦えると確信している。素質は原口の方が上です」とペトロビッチ監督(45)からもお墨付きをもらった。

 不名誉な未勝利記録も止める決意だ。G大阪とはリーグ戦と天皇杯を合わせ、08年から7戦未勝利中。「最近ずっと勝っていないので、いい試合をして勝ちたい。(先発の)22人の中で、一番輝くプレーをしたい」。その言葉には、宇佐美に対する強いライバル意識がこもっていた。【保坂恭子】