鼻骨陥没骨折が完治していないDF菅井直樹(26)が、もう帰ってきた!

 仙台は29日、明日31日のホームでの柏戦へ向け仙台市泉サッカー場で紅白戦を行った。23日の大宮戦で負傷退場した菅井が、わずか中5日でスタメン組に入った。柏戦でメンバー入り、さらにはスタメンの可能性も出てきた。

 なんでそこにいるんだ攻撃-。自分のプレーをそう表す菅井が、まさになんでそこにいるんだ?

 23日の大宮戦、鼻骨陥没骨折で負傷交代。緊急手術を受け、全治4週間と診断された男が6日後、紅白戦の2本目にスタメン組で出場した。さすがに接触プレーは見られなかったが、動きは普段と変わらず、軽快にプレーした。

 鼻の形は骨折前とほぼ変わらないが「プレー中はズキンと痛む」。まだ鼻の中には血がたまっている。鼻呼吸が困難で睡眠不足に陥り、口呼吸ばかりしていたせいで喉も痛めた。

 神出鬼没で驚異のオーバーラップからゴール前で競り合いまくるサイドバック。大宮戦ではその過程でけがをした。ゴール前でヘディングシュートを狙った際、大宮DF村上の拳が菅井の鼻に強烈に入った。元仙台の村上とは友人関係。「空中でもう折れていた。でも真剣勝負の世界。恨みっこなしでしょ」とすがすがしかった。

 紅白戦でスタメン組に入り、柏戦での出場の可能性も出てきた。手倉森監督は「■秉局はKリーグで鼻骨骨折した時、3日後にフェースガードなしで出場した。菅井にもそれは伝えた」。フェースガードはこの日夜に完成したが、菅井のコンディションも万全ではない。慎重な見極めも必要となってくる。【三須一紀】※■は十の下に日を2つ縦に並べ、十の縦棒が1つ目の日を貫く