J2東京Vの羽生英之社長(47)が30日、女子米国代表としてW杯ドイツ大会決勝で日本を苦しめたFWアビー・ワンバック獲得に興味を示した。「ワンバックはベレーザではなく、ヴェルディでとりたいよ。男子の中に入ってもやれるんじゃない?

 180センチくらいあるし、ガッチリしてるしね」と、笑顔で話した。

 もし、Jリーグに女性プレーヤー誕生となれば、もちろん史上初。プロ野球は女子が参加できない規約があるが、羽生社長はJリーグ事務局長を務めていた経歴を持つだけに「Jリーグは規約にはたぶんないと思う。女子でもプレーできると思う」と、すらすら答え、まんざらでもない様子。

 ワンバックが女子サッカー界で最も力強いストライカーであるのは事実。岩清水もW杯から帰国後「高さだけでなく、体の大きさが全然違うんです。男の人とやっている感覚。まともにやったらかないませんよ」と、男勝りのパワーを認めている。

 東京Vは現在J2で8位。J1昇格の戦力補強として元日本代表FW巻獲得も視野に入れるなど、決定力のある大型FWを求めている。興味を示した羽生社長の発想も独創的だが、ラブコールを送られたワンバックが果たしてどう思うか。いずれにしても、正式な交渉に発展した場合は、大きな話題を呼ぶ仰天補強策になる。