磐田の来季監督に森下仁志コーチ(39)が就任することが6日、分かった。今日7日クラブから正式発表される。ヘッドコーチにはJ2東京の長沢徹コーチ(43)を招聘(しょうへい)することが濃厚となった。また、尾畑正人強化部長(48)が新たに新設される営業統括部スクール統合準備室の室長に、服部健二強化部長代理(38)がゼネラルマネジャー(GM)に就任する。

 若き指揮官が優勝争いに食い込めるチームづくりを目指す。3年間指揮を執った柳下正明監督(51)は契約満了で退任。後任の森下仁コーチは08年からトップチームのコーチを務め、柳下監督の下で指導法を学んできた。熱血指導に定評があり、選手からの人望が厚い指導者だ。クラブ関係者は「いい指導者であることは間違いない」と話しており、シーズン終盤に来季監督の打診を済ませていた。

 監督としての指導は初めてとなる。現役時代は04年から2年間磐田でプレー。引退後はユースチームのコーチに就任し、若手の育成に携わった。トップチームのコーチ就任後はサテライトの試合で指揮を執ることもあり、実戦での指導は経験済みだ。

 チームは3日のリーグ最終戦を終え、現在4連休中。森下仁コーチはオフ明けの8日から指揮を執る。普段から一切の妥協を許さない熱血漢の下、黄金期再来を目指し、早くも森下体制がスタートする。【神谷亮磨】

 ◆森下仁志(もりした・ひとし)1972年(昭47)9月21日、和歌山県海南市生まれ。帝京高-順大から95年にG大阪入り。札幌を経て04年に磐田入り。MF。J1通算202試合出場で9ゴールを挙げ、05年に引退。10年に日本サッカー協会公認S級ライセンス取得。173センチ。