リーグ王者奪回を目指す鹿島が15日、来季の新監督候補をOBで元ブラジル代表のジョルジーニョ氏(47)に一本化することを決めた。この日の決定で、条件面などの交渉を本格化させる。早ければ来週中にも鹿島史上初のOB監督が誕生する可能性が高くなった。

 今月上旬に5年間指揮を執ったオリベイラ監督の退任が決定すると同時に、ジョルジーニョ氏、元監督のトニーニョ・セレーゾ氏、奥野僚右コーチら4人を新監督候補に挙げ、調査を進めてきた。その結果、ブラジルの地方クラブのフィゲイレンセを全国選手権上位に躍進させたジョルジーニョ氏に白羽の矢が立った。

 OBが監督代行などではなく、正式な監督に就任すれば初めて。クラブ幹部は「もう少し時間がかかる。週明けくらいかな」と明言。交渉が合意に至れば、94年米国W杯優勝メンバーで、ブラジル国内で監督としても高評価を得る男が鹿島の指揮を執ることになる。