神戸は2日、クロアチア1部ハイデュク・スプリトに所属していた日本代表DF伊野波雅彦(26)の完全移籍を発表した。背番号は19。この日朝、関西国際空港着の航空機で帰国した伊野波は、その足で神戸と交渉のテーブルに着き夕方、正式合意。今日3日、鹿児島キャンプに合流する。

 伊野波は給料未払い問題などから1月17日にハイデュク・スプリトとの契約を解除。直後から神戸を含むJの複数チームやスペイン1部ラージョ・バジェカノなどからオファーを受けていた。伊野波はチームを通し「人生でこれほど悩み、もがき苦しんだ2週間はありませんでした」と明かした上で「自分の選択と確固たる決断に責任をもって、神戸を常勝軍団に作り上げたい」とコメントした。神戸は今季、MF橋本英郎(32)FW田代有三(29)ら主力クラスを獲得。伊野波を加え、これで一気に日本代表経験者5人の大型補強を成功させた。