広島の“ヒデ2世”が今季のデビューに向け猛アピールした。同ユースで高校2年のMF野津田岳人(17)が14日、宮崎2次キャンプで行われた13対13のミニゲームに控え組のボランチとして出場。パスワークの起点となり主力組を脅かした。トップチームの試合出場が可能な登録を既に済ませており「出来るだけ早く試合に絡めるように」と意気込んだ。

 昨年末の高円宮杯U-18チャンピオンシップで札幌U-18を3-1で下し、優勝。先制ゴールを含む全3得点に絡み、MVPに輝いている。広島ユース森山監督、足立スカウトら関係者は、能力を高く評価しており、今季中のトップ昇格は決定的。背筋を伸ばし常にピッチ全体を確認して攻撃を展開する頭脳的なプレースタイルは、元日本代表MF中田英寿氏をほうふつとさせる。

 野津田は小学校のときから中田氏に似ていると騒がれ、現在の身長は同氏と同じ175センチ。「小さい頃から憧れの存在で、ヒデさんのようなキラーパスを出したい」と言う。森保新監督も「トップのスピーディーな練習にスムーズに順応している。プロに入っても自分のプレーが出来るはず」と期待した。【佐藤貴洋】

 ◆野津田岳人(のつだ・がくと)1994年(平6)6月6日、広島市生まれ。幼稚園でサッカーを始め、シーガル広島-広島Jrユースを経て同ユースに所属。優勝した昨年末の高円宮杯U-18でMVPに。好きな選手は元日本代表MF中田英寿、バルセロナのスペイン代表MFイニエスタ。利き足は左。175センチ、65キロ。血液型はA。