ネイマールの次はこの俺だ。札幌の新外国人DFジュニーニョ(21)が15日、後ろ髪だけを金色に染め、逆立てた奇抜な髪形で熊本合宿中のチームに合流した。来日3日目とあってこの日は戦術練習に参加せず、実力のほどは未知数だが、日本での活躍を熱望。南米王者サントスFWネイマールのソフトモヒカンは有名だが、ジュニーニョも立身出世してこの髪形の市民権を得ることを誓った。

 最も目立ったのはプレーではなく、髪形だった。ブラジル人DFジュニーニョが奇抜なヘアで熊本合宿に登場した。後ろ髪だけを立たせ、その部分だけを金髪に染めている。合流初日とあって参加したのはフィジカルトレーニングとパス回しなど、戦術以外のメニュー。実力の片りんは見せないままだったが、十分際だっていた。

 秘めた野望がある。頭に思い描いているのはネイマールのソフトモヒカンだ。ブラジルの将来を背負うと言われる逸材で、母国では子供たちがこぞってその髪形をまねするほどの人気選手。「ここで活躍して歴史に残るような選手になりたい。このスタイルを流行らせたいね」。ベッカム、ネイマールのように自分の髪形をまねされるようなビッグな選手になるつもりだ。

 もちろん選手としての期待も大きい。昨季、J1昇格に貢献したDF山下がC大阪に移籍し、最終ラインは再編段階。同じ新外国人DFノースも徐々によくなってはいるが、全幅の信頼を得ているわけではない。石崎監督は「なぜ髪があそこだけ色が違うのか。生まれつき金髪なんだろうか」と冗談を飛ばしたが、プレーについては「センターバックとして期待している」と真顔で話した。

 187センチの長身で、本人は「競り合いには自信がある。ビルドアップのときのキックの精度も見てほしい」とアピールする。それが額面通りならば、守備をベースにした戦術を推し進めるチームの救世主になることは間違いない。

 王国ブラジルで17歳でプロ契約を結び、10年、11年と2年連続でパラナ州の2チームを州選手権で1部に押し上げた自負がある。「ブラジルを出たのは初めて。両親は喜んでいる半面、心配もしている。それでも一生懸命やってこいと送り出してくれた。いつかは両親を連れてきたい」。孝行息子が日本でのサッカー人生の第1歩を踏み出した。【小林明央】

 ◆ジュニーニョ

 本名アルシデス・ピント・デ・メロ・ジュニオール。1990年2月20日、ブラジル・パラナ州生まれ。17歳でプロ契約を結び、10年はパラナ州選手権のローマ、11年はトレド、今年は再びローマに所属。期限付き移籍で札幌に加入した。187センチ、78キロ。利き足は左。家族は両親と姉。

 ◆サッカー選手と髪形

 02年W杯時に来日したイングランド代表ベッカムの中央に寄せた髪を立てる「ソフトモヒカン」が脚光を浴び、日本でも若者を中心に「ベッカムヘア」が流行。元ブラジル代表ロナウドの奇抜なヘアスタイルは「大五郎ヘア」として親しまれた。また、90年代に活躍した元コロンビア代表のバルデラマは金髪のアフロヘアで、日本では「ライオン丸」と言われた。日本代表では02年W杯で戸田が真っ赤に染めた鶏のとさかを思わせるモヒカンヘアで登場した。