札幌FW中山雅史(44)が、完全復帰へ1歩前進した。21日、別メニュー調整ながら熊本合宿中のチームに合流した。両膝関節炎で1月15日のファン感謝イベントに参加後、静岡県内で独自にリハビリをすすめてきた。昨季終盤はランニングも満足にできない状態だったが、膝の負担を軽減する新ランニングフォームを開発。X脚をO脚気味に微調整し、3月10日開幕磐田戦(札幌ドーム)での復活を目指す。

 たった1人加わるだけで、チームのムードが一変した。この日の中山は午前午後の2回に分け、20分走や、ウオーキングを実施。チームメートが練習する周りを走りながら、機を見て若手選手にゲキも飛ばした。新人DF小山内には「いいよオサ!

 いいよっ。そこからだっ」とエール。何とかチームに貢献したい。戦いに飢えた44歳の闘志が体中からあふれ出た。

 「チームの雰囲気が身近に感じられて良かった。早く中に入って一緒にサッカーをしたいという気持ちになったよ」。両膝関節炎で昨年9月末から別メニューとなり、今季始動してからは1カ月以上、静岡で孤独なリハビリ暮らしが続いた。仲間の体温を肌で感じられることは精神的にも大きなプラスだ。それはゴンだけではない。チームへの刺激材料にもなる。「ゴンさんがあおってくれると僕らもどんどんやる気が出てきます」とDF岡山。ゴン融合をきっかけにしてチーム全体の士気を高めていく。

 復活へのプランも見えてきた。リハビリ中、ランニングする際のX脚が膝への負担につながっているという結論を導き出した。そのため、この日は、赤いゴムで両膝をしばりつけてランニング。ゴムに反発し膝が無意識に外側に出るようなイメージを体に覚えさせていく。佐川トレーナーは「O脚気味に足を出せれば。どちらかというとカズさんのようなイメージですかね」と説明。キング風新フォームで完全復活を目指す。

 今後は日々の状態を確認しながら慎重に次の日のメニューを決める。3月10日の開幕磐田戦出場はあきらめていないが、まず完治が最優先だ。「焦って中途半端になるのは避けたいね。しっかり考えながら。若いはつらつとしたエキスも吸収しながらね」。1月の松田直樹さん追悼試合は足をひきずりながらの出場だったが、今はしっかり地面を蹴り返している。3年ぶりJ1ピッチへ。進化した姿で戻ってくる。【永野高輔】