清水DF平岡康裕(25)の開幕戦への出場が1日、絶望となった。午前中に行われたミニゲーム中、トラップの着地の際に足をとられて左足首を負傷。午後のミーティング後には松葉づえを突き、患部をアイシングしながらすぐに病院に向かったが、左足首捻挫で全治4週間と診断された。開幕の名古屋戦を9日前にして大事な守備の要を失う、大ピンチを迎えた。

 平岡は今季DF岩下敬輔(25)とセンターバックでコンビを組み、ここまで抜群の安定感を見せてきた。1月の香港遠征の城南一和(韓国)戦では5失点を喫したものの、その後は尻上がりに調子を上げた。2月10日の杭州緑城(中国)戦から331分間、無失点を継続。さらには鹿児島キャンプ中の城南一和戦では、FKから打点の高いヘディングで得点も挙げた。守備の要としてだけでなく、セットプレーからの貴重な得点源としても順調に仕上がっていた。それだけに「調子は良かったし、結果も出ていた。良い守備ができていたので悔しいです。1日でも早くチームに戻ることを考えて全力で治療、リハビリに励んでいく」と言葉を振り絞り、早期復帰を誓った。【前田和哉】