いよいよ明日10日、J1の戦いの火ぶたが切られる。清水は名古屋とのアウェー戦。勝利への鉄則はまず、相手に先に点をやらないことだ。清水DF岩下敬輔(25)は、新戦力が顔をそろえる最終ラインを気配りでまとめ上げてきた。守備のキーマンが自分の仕事を全うすれば、勝ち点3が手に入る。
今年も頼れる若き闘将が、清水のDFラインに君臨する。誰よりも熱く、激しく-。岩下が、最終ラインからチームを鼓舞する。チームは8日、2日後に迫った名古屋との開幕戦に向けて、今季初めて完全非公開で約60分間の練習。調整もいよいよ最終段階を迎えた。1週間ほど前から体調不良を抱える岩下も最終確認に励み、練習後は本番で万全を期すためにチームメートよりも一足先に帰路に就いた。
このオフ、J2降格が決まった甲府から五輪代表DF吉田豊(22)、J2大分からDF姜成浩(24)が移籍。さらに2月にGK林彰洋(24)、今月に入ってU-20韓国代表DF李記帝(イ・キジェ=20)が加入した。チーム始動当初、新戦力が加わったDF陣は4戦13失点。入団8年目の岩下は「自分が何とかしなきゃいけない」と、DFリーダーとして新メンバーを食事に誘うなど積極的にコミュニケーションを図った。徐々に連係を高め、鹿児島キャンプからはプレシーズンマッチ磐田、新潟戦を含めて5戦無失点と抜群の安定感が生まれた。「まだまだ、細かなミスは多いが、J1相手にもある程度できたと思う」と岩下も一定の手応えをつかんでいる。
DF平岡康裕(25)の故障で、名古屋戦ではDFカルフィン・ヨンアピン(25)とセンターバックを組むことが濃厚。「不安がないわけではないけど、大崩れすることはない。当然、勝ちを狙っていくけど、アウェーだし、リスクを冒さずに0で抑えることが大事。今までチームでやってきたことをぶらさずに、個々の色を出していければいいと思う」。残り1日。岩下にイメージはしっかり出来上がっている。【前田和哉】



